ディアマント通信

「見かた」


一人の選手に対して様々な見かたがある。
あの子より”上手い””もう少し”、あの子はどうだ、この子はどうだ。

なにと「比較」するのであろう。
それぞれ違うものをもった選手であるはずなのに。
今、”できること””できないこと”もそれぞれ違うはずなのに。

それぞれが目標や夢を持って、特徴を伸ばすために、また足りないものを補うために練習をし、努力をすることが
その選手を成長させる。その選手を作っていく。

その子は、目標や夢を持ちながら、”そこ”にたどり着くために一つ一つ積み上げていかなくてはいけない。
いかに”そこ”に近づくのかの”過程”を見なくてはいけない。
すぐにはそこにはたどり着けないのである。すぐには”憧れの選手のように”はなれない。

周りは、その子がどのようになってきたのか。他の子とではなく、その子自身と「比較」して
いくべきであろう。昨日のその子と今日のその子、1年前のその子と今日のその子。
(特に”大人”が間違った見方、誰かとの比較をしてしまいがちではあるが…)

周りがそういった目で見ていけば、その子は少しづつ成長する努力をするであろう。
周りが”見方”を間違えてしまえば、その子は成長する努力をやめてしまうだろう。
諦めてしまうだろう。

その子にとって今の結果が全てではないはずだ。今はその土台を作る時期ではないか。

みんなそれぞれ違うのだ。
だから面白いのではないか。